子どもの《自分らしさ》にブレーキをかけるNGワード!
こんにちは!
アートで日本の親子と世界を繋ぎ《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
絵を描き終えてうれしそうに見せてくる子どもに、あなたはどんな声をかけていますか?
言ってませんか??
あの、NGワード?!
そのNGワードとはズバリ!!
『わぁー、上手だね!!』
です!!
えー!!!!連発してるよー!!!!という方、たくさんいるのでは?
でも、
褒められた子どもはとってもうれしそうな顔をしていますし、何度も何度も「見て~」と持ってくるようになるので、こちらとしてもそんなに喜ぶならいくらだって「上手だね」と言ってあげたくなります。
しかし、このやりとり、実は子どもの《自分らしさ》にブレーキをかけているんです。
楽しいから描いていたはずの絵が、「上手だね」と言われたいから絵を描く、という状況にだんだんと陥っていきます。そしてしまいには、
「今日は上手だねって言ってもらえないから私は絵がヘタなんだ…」と思うようになり、自分の好きな絵が描けなくなっていくことがよくあります。
では、NGワードである「上手だね」の代わりになんて言ってあげたらいいのか?
私が実践していることをお教えしますね。
例えばあっきーがスターウォーズの絵(最近の流行り)を見せてくれたとしましょう。
(ちなみに最近は度肝を抜かれるほど描く技術が上がり、正直、私より絵は上手です(笑)だから、「上手だね!」とすごく言いたくなります…でもそこをこらえて…)
「へぇー!すごい強そうだね!!」
「この人は何ができるの?フォース使えるの?」
「これから誰と戦うの?」
どうですか?
上手いかどうかではなく、その絵から見えてくる雰囲気や景色(強い、やさしい、パワフル、静か、いい天気、透きとおるほどきれいな水、気分まで重くなるような雨の日…)を「〇〇だね」と伝えるようにしています。
そのイメージが本人のものと合っていれば、
「そうだよ!これはね…」とその絵の状況について説明がはじまります。
イメージが本人のものと違えっていたら、
「えー、ちがうよ!この人はね…」
とこれまた彼の中で広がっている世界について話してくれます。
つまり、「上手だね」と言われてしまうと子どもとしても話が続かない。
【ウマイか、ヘタか】以外に何も残らない。
だけど、
おとなが子どもの絵に入りこんだり、あるいは描いていた時の子どもの気持ちになってみて質問や感じたことを伝えるだけで、【ウマイか、ヘタか】はどうでもよくなって、その絵を描いたときの楽しい気持ちを共有することのよろこびや、その絵の先にある世界をお父さん、お母さんと共有することができます。
そうなれば、子どもの《自分らしさ》はどんどん開花する!!絵を描くのがどんどん楽しくなる!!
逆に「上手だね」ばかりだと、
評価ばかりが気になり、絵を描くのは愚か、何かを表現することが楽しくなくなります。評価の基準が自分が自分らしく楽しめているかではなく、「どれだけ正しくできているか」にあるからです。
そんな評価は学校のテストだけで十分でしょう!!
子どもが自分から好んで絵を描いたり、工作したり、踊ったり、歌ったりするのを見せてくれるのは、ほんの数年のあいだです。このあいだにどれくらい子どもが発信してきてくれたことに、私たちおとなが関われるかは、子どもの《自分らしさ》、強いては《将来の自信》にとても大きな影響を及ぼします。
どんなに上手な絵でも、どんなに意味不明(笑)な絵でも、グッとこらえて上手、下手のものさしで答えないようにしてみてくださいね。
絵の雰囲気や景色、状況、色使い、線の激しさ、などに着目すると、親子の会話が驚くほどふくらみますよ!!それと同時に子どもの自分らしさと自信がどんどん溢れだしてくるようになります!
そして何より、子どもが一生懸命あたまの中に広がる景色について説明してくれるほど、楽しいことはありません!どんどんおとなが工夫して、子どもと関わろうとすることで子育ても何十倍も楽しくます!
子どもがどんなお話をしてくれたが、ぜひ教えてくださいね!
Sayaka