現役女子高生が教えてくれた日本のアブナイ教育
こんにちは!
アートで日本の親子と世界をつなぎ《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創るCreative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
今日はみなさんに現役高校生の生の声をお届けします。ゼッタイにみなさんにも知ってほしい、とても大事な、あるおんなの子の「叫び」です。とてもリアルでパワフルな訴えをみなさんにも知ってほしい。
私はひとりのプロとして、そして母として、彼女の言葉をとても重く受けとめたし、私のようにまだお子さんが小さな方にはぜひいっしょに考えてほしいのです。
先日、某私立中学校が主催する教育懇談会にスペシャルゲストとしてお招きいただきました。教育のあり方について、学校、保護者、そして学校以外の教育に携わるプロが話し合う場でした。
すると、そこにお母さまといっしょに高校生のおんなの子が同席していたのです。髪をキレイな色に染めたかわいい方です。はじめはお母さまの付き添いかな?と思ったのですが、彼女は一参加者として、彼女が小学校、中学校でもった強いギモンをおとなに伝えにきてくれました。
高校受験に向け、担任の先生にどんなに進路を相談をしても、「やりたいことを見つけてごらん」の一点張りだったそうです。でも彼女の悩みは「自分がなにがやりたいのかがわからない!!」なのです。その彼女に向かって「やりたいことを見つけてごらん」はなんの助けにもなりません。
また、彼女は成績や無意味で矛盾だらけの校則に対する不満も、校長先生にぶつけに行ったそうです。
「成績ってなんのためですか?誰のためですか?」
「個性を大切にといいながら、なんでこんなにも意味のない校則だらけなんですか?」
この質問、みなさんだったらどんなふうに答えますか?痛いほどにまっすぐで、そして本当に本当に大切な質問です。私自身、きっとうまくなんて答えられない。私もただただ言いなりになって従ってきてしまったものだから。
まずはまだ中学3年生だった彼女が、たったひとりで校長先生にお話ししに行った勇気が本当にすばらしい!!
そして、みんなが思っていてもゼッタイにおとなには言えないことを、「私が伝えなきゃ」と思った彼女のような人が、日本には必要だと、心から思いました。
しかし、その時の校長先生の答えは、
「君はまだ子どもだからわからないかもしれないけど、きっとおとなになったらわかるよ」
だったそうです。なんて失礼な対応なのでしょう。
そのお話に驚きと落胆を感じると共に、そういうふうにごまかして、子どもをつき返すおとなの姿は容易に想像できます。私が育ってきたなかでも日常茶飯事でしたから。
子どもが全身全霊でギモンや違和感を一生懸命伝えようとしている。
それに対して私たちおとながどんなふうに応えていくのかは、その子の人生に対する希望や絶望、そのものにつながります。
幸いにもその彼女にはすばらしいお母さまがいらして、なにがあっても彼女の見方をして、親子間にゼッタイ的な信頼関係が見うけられました。きっと今は彼女は想像もつかないほど悩んでいると思いますが、あのお母さまがいるかぎり、きっとおふたりで、そしてご家族で彼女にとっての『正解』を見つけていくだろうと確信できるほどの素敵な親子関係でした。
まだまだ書き足りませんが、今日言いたいのは2つ!
1、「やりたいことを見つけてごらん」と中学生のおわりに子どもに言わなくてはならない日本の教育をなんとか変えること!
自分の10代、20代を振り返っても、同じような不安や不確かさの中で生きていましたが、これを「あたりまえ」にしてはいけない。
「あれもやりたい!これもやりたい!どれをやるか迷っちゃう!!」という子どもを増やすのが、私たちおとな全員の役割です。
2、親の役割、《おうち教育》の大切さ!!
子どもはさまざまな環境で、さまざまな人との関わり合いのなかで成長していきます。でも、結局その子の判断の基準や、なにかあった時の『底力』はおうちにあります。
子どもがつらい想いをしているとき、我が子の悩みをきちんと読みとれる観察力、洞察力、エンパシーが親にあるかどうかにかかっています。どれだけ親子間に信頼関係が築けているかで、子どもは何度でも立ち上がれます。
「こうしなさい」「これはしちゃだめ!」のしつけしかしていないおうちでは、外でなにかがあったときに、子どもが居場所を完全に失います。
今回の話はまた別の機会に書き続けます。一回のブログでは収まりきりません。たくさんの想いが溢れてきています。
ぜひこのブログを読んでくださっているみなさんといっしょに、日本の教育、私たち親ができること、そして子どもたちの未来の土台をどう創るかについて、本気で考えていきたいです。
そしてなにより、勇気をもっておとなたちの前に現れ、本気で語ってくれたこの高校生のおんなの子に心から感謝をしています。大丈夫!!あなたのような人がこれからの日本を創っていきます。
感動と、怒りと、使命感に溢れた朝をむかえています。
Sayaka