「うちの子って〇〇なんです」のリスク

 

こんにちは!

アートで日本の親子と世界をつなぎ
《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやか
です。

親の多くが知らず知らずのうちに、自分のお子さんを『同一視』しているってご存知ですか?私自身もしょっちゅうしてしまうし、たくさんの失敗を繰り返しています。

10ヶ月も自分のお腹の中で育てて、自分のおっぱいや自分が作るご飯でできあがっている子どもたちですから、もちろんお母さんにしかわからないことって実際たくさんあります。しかし、だからと言って「私はこの子のことならなんでもわかる」「私とこの子の考え方は同じだから」と決めつけてしまうのは、実は大変キケンです。

それは、その子が持って生まれた本当のクオリティを見過ごしてしまうかもしれなかったり、「この子は自分と同じ」と信じ込むことで、

自分の考えややり方を子どもに押しつけているだけの可能性があるからです。

まだ小さな子どもたちにとっては母親=世界なので、日々「こうしなさい」と言われると、それが自分にとっても正しいと思い込み、やがてその子が持って生まれた能力や才能が摘み取られてしまうことがあります。私はそんなケースをたくさん目撃してきました。

これまで数百人というお母さまたちとお話ししてきて、

「うちの子って〇〇なんで…」

というフレーズをたくさん聞いてきました。その度に、その方たちのお子さんを客観視できる立場にいる私としては

「んー、本当にそうかな…」と思うことがよくあります。

私はアートを使って子どもたちとの関わりを持つお仕事をしているので、普段子どもたちが言葉では言えないことを表現していたり、アートを使ったお友だちとの関わり方を目撃するチャンスが多いため、

「この子にはこんな一面もあるんだけどな…」とお母さまには見えない意外な表情も捉えていたりします。それもあって

「さやか先生は私以上にうちの子のことがわかってる!」

なんて驚かれることもありますが、これは私がすごいのではなく、アートのチカラです。アートはいろいろな常識やあたりまえをひっくり返すチカラがあるので、私たちひとりひとりの新たな面や本当に感じていることを見せてくれたりするからとっても便利なのです。

しかし、これが自分の子となるとそうは行かない!「あっきーの頭の中はなんでもわかる」というとんでもないイルージョンの中に生きてしまっていることがよくあります。

母親にとって、

『我が子と自分はまったく別の人間』

と思うことほどむずしいことはありません。

一見あたりまえなことなのに、どうしても自分の子となると目が曇ってしまうのが母親というものです。ある意味、「この子と私は一心同体」と思えるからこそ、母親は子どもに尽くすことができ、それは私たち人類が長い間生き残ってきた大きな理由の一つとも言えます。

じゃあ、どうすればいいのか。それは、

アートというツールを親子のあいだに置いてみること。

これを私はオススメします。

ただ公園で遊ぶ、何かのゲームを一緒にやる、のとは違い、一つのアイディアをつかって子どもと「いっしょに」何かをゼロから創ったり、クリエイティブに遊ぶ時間を持ってみるのです。『正解のない時間』をいっしょに味わってみる。

すると、必ず、お互いのいろいろな意外な面を発見することになります。

例えば、今月のグローバルワークショップでは『おうちにあるものを集めてきて、自分の好きなものを創る』というタスクをもらい、親子で遊ぶ、ということをしました。

ご家庭によっては、お子さんが「これやりたい!」と言ったものを完成させるためにお父さん、お母さんが手を貸すという関わり方をしているおうちもありましたし、私とあっきーはまったく別々に作業をしました。

どちらの場合も、同じタスクに向かっていっしょに「やってみる」ことの中に

「あれ、この子にはこんなアイディアがあるんだ!」

「え、そんなやり方しちゃうの?!オモシロイ!!」

など、子どもたちが普段の生活では思いもつかないことを考えていることにすぐに気がつくことができます。こういうことを繰り返すことでだんだんと私たち母親も

「この子と私は別の人間なんだな」

とてもポジティブな状況の中で納得することができるのです。

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Creative Kids Academyにとって、

アートは親子の関係を深めるためのツールです。

決して親子でお絵描きや工作をして楽しもう!!というクラスではありません。

アートを通して、アートを使って、お互いを理解し、お互いを尊重しながら生きていくことを学ぶ時間

です。

ぜひ、あなたも今日から、「うちの子って〇〇なんです」というアタマから、「もしかしたら違うかも…?!」というこれまでとは別の視点でお子さんを見てみてください。きっと嬉しいびっくりをたくさん発見できますよ!!

そんなCreative Kids Academyの考え方、フィロソフィーをいいな!と思ってくださる方は、ぜひペアレンツラボで私たちといっしょに学びませんか?まもなく11月のメンバーの募集を開始します。どうぞ、お楽しみに!!

Sayaka

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