子どもの参加を中心におく

アートで日本の親子と世界を繋ぎ

『正解のない時代を生きる子どもたち』の土台を創る

CREATIVE KIDS ACADEMYの松本武士です



イギリスは新型コロナに関するルールが昨日緩み、早速マスク着用率が減りました。道を歩いたり、地下鉄を乗っても3分の1の人がマスクをしていない状態です。



感染者もかなりの数が出たイギリスは新型コロナへの恐怖心よりも早く元のような生活に戻りたいという気持ちの方が強いようです。



明日から子どものためのダンス作品、クラブオリガミのツアーも始まります。




お陰様で今年はデンマークやアイルランドなど海外ツアーも入っており、日本の文化から始まるダンスの作品をより多くの子どもたちに届けられたらな、とワクワクしております。




このオリガミの作品は、子どもの参加を中心において作りました。







どういうことかと言うと、作品の始まりはロビーでダンサーたちが出てきて折り紙を折るところから始まります。







そして徐々に子どもたちに折り紙を渡して子どもたちも折り紙を作り始めます。




その子どもたちが作った作品を集めるところからダンスの作品が始まるのです。





子どもたちが作った折り紙の形やものからダンサーが即興で動きを作り、ダンスが生まれていきます。









また、伝統的な劇場のスタイル、つまり観客ー舞台という構図から始まり、それを壊していく構成になっています。





舞台と観客を分け隔てているのも紙、それを後半、ダンサーたちは破っていって、ダンサーは観客に入り込んでいき、観客を巻き込んでいきます。





ビリビリに破かれた紙で覆われた空間は子どもたちが自由に遊べる場所へと変貌するのです。






なぜ、子どもの参加を中心に置いたかというと、それは子どもが社会の中でどう見られているか、に関わってきます。






歴史的に子どもは社会から脅威か、もしくは弱者と見られてきました。






それにより、子どもを下にみたり、何か抑え付けなければならない存在としてきました。






それがどれだけ子どもの参加や選択を抑制してきたでしょうか?






そんな抑制を取っ払うべく、子どもの自由や遊び心、参加の選択の自由をくすぐるためにこの作品を作りました。






子どもたちは舞台に入り込んで思い切り遊んだり、舞い上がる紙を呆然と眺めたり、色々ですが、その瞬間は大人も、子どももダンサーも全ての境界線がなくなる時間となるのです。






いつかこの作品を日本にも持っていって日本の親子にも見ていただけたらな、と夢見ております。






Takeshi

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