BS活動報告 2018.05.20

5月20日に日曜日、今年度2回目のBody Synergy研究チームのワークショプがありました。今回は、4月に試した内容に少し改善点を加えたものに取り組み、前回の内容との比較に焦点をおいてのワークでした。新しいメンバーも参加してくれましたが、ほとんどの参加者が前回と同じだったため、前回との比較点がはっきりと見えて有意義な時間となりました。同じことを2回、3回と繰り返してみることで、また新たな発見や、試してみたいことが沢山出てきたように思います。

ブロックをパスし合いながら、空間の中をみんなで動くワークをやった際に、前回とは全く違う動き方が出てきたのが印象的でした。基本的には、ブロックを木の葉が舞い落ちるように、あるいは海の波のように、有機的なリズムや重力を使って動かして、次の人にブロックを渡していくのですが、今回はブロックを「動かす」というよりは、「運ぶ」ような動きが出てきたり、手を使うだけでなく、身体の他の部位を使ってブロックをパスすることが始まったり。せっかく同じ内容のワークをするなら、前回とは違うことを起こしてみようという思考が自然と生まれてくるメンバーのクリエイティビティに改めて感心してしまいました。動きの「流れ」にもいろいろな解釈があっていい。木の葉や波の動きも大いに動くヒントにはなっていたのですが、運ぶというのも流れを生む動きの一つで、全く違う動きのクオリティーにそれぞれの身体の関わり方も大きく変化しました。箱を渡す人、受け取る人、その周りにいる人の反応がよりダイナミックに変化したように思います。

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もう一つ印象的だったのは、今回のワークショップではグループ分けをして「見合う」作業を入れました。これもワークの質が上がった一つの要因だったようです。お互いに見合うことで、同意出来る部分に安心したり、次はこうしてみたいというアイディアに繋がったようです。身体を使ったワークでは実際何が起きているのかをしっかりと観察して判断することが大切です。言葉での説明には限界があり、やはり動くことで初めて見えてくること、感じられること、理解できることがあります。

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今回は、私の4歳の息子とイギリス人の主人もワークショップに参加させてもらったのですが、二人にとって言葉による情報をすべて理解するのは難しいことです。しかし、他の参加者をよく観察することで、4歳児でも外国人でも、2時間のワークショップにとても楽しんで参加することができました。たとえ幼稚園児であっても、空間の緊張感の変化を感じて一緒に動くことができていましたし、日本語があまり得意でない主人も言葉を超えた身体同士の繋がりに安心感を覚えたり、自分もこのグループの大切な一部だと感じられたと話してくれました。これは、Body Synergyのような身体を通したアプローチが幼児教育や、グローバルな社会で生きて行く訓練に有効であることを証明しています。

 

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次回の研究チームによるワークショップは、6月17日(日)13:00-16:00です。(時間、場所などの詳細はお問合せください)。次回の内容は近くお知らせいたします。