子どもの《自分らしい》《自由な》発想はどこから来るの?
皆さん、こんにちは!
アート教育 × グローバルマインドで、『正解のない時代を生きる子どもたち』の土台を創る
サンダークリフさやかです。
昨日のブログでは、子ども達にとって
「自由でいいよ」はむしろ不自由でしかない
というお話をしました。これって、大人もそうですよね?
「なんでもいいよ」と言われると、
「やった!」と思うよりも不安の方が大きくなりませんか?
ある程度ルールや制限があった方が、私たちはその中で【自由】を見つけていくようです。
今日は【模倣】と【自由】について触れていきます。
これも実際にお母さまからあったご相談です。
『うちの子、絵本とか漫画とか写してばっかりで、自分の絵を描こうとしないんです』
実はこれ、ちょっと気をつけたい瞬間です!!
これ、まさに大人がどう関わるかがとっても大事で、子どもがクリエイティブに《自分らしく》なれるかなれないかの大きな別れ道だったりします。
まずクリアにしておかなかればならないのは、
『模倣自体は悪いことではない』
ということ。
なぜなら、まだ経験値の低い幼い子どもにとって、自分が持っているものだけで表現しようとするにはあまりにその手段が少なすぎるから。
こういう時に『大人のサポート』が入ることで、
『子どもが表現したい』という気持ちと『手段』とが合わさって、《その子らしい自由な表現》が生まれる可能性があります。
でも!!!!
あくまで可能性があるだけです。
皆さんも自分の幼少期を思い出したり、お子さんをご覧になっていて思い当たると思うのですが、あまりに多くの幼児教育の現場ではこの
『模倣で完結している』
ところが多いように感じます。先生に習ったことを
「上手にやる」→「褒められる」→「嬉しい」→「もっと上手にやろう」
こうして『創造力の退化』の【負のスパイラル】が始まると私は考えてます。
ただこれって難しい…
だって、先生としても親としても、子どもが覚えたことを一生懸命、
何度も何度も練習してできるようになったその姿はなんとも愛おしいし、誇らしいですから!!
私自身、「これじゃ子どもたちには全然足りない…」とプロとして感じる幼稚園のお遊戯会でも、子どもたちの頑張る姿に感動して涙が止まらなくなりますから(笑)
しかし、その子がその子らしく、自分らしく生きていく土台を創る、という大前提があったとしたら、絶対に模倣は模倣のままで完了してはならないと思っています。もっと言ってしまうなら、それは大人のエゴかもしれないのです。大人による大人のための大人の満足…
本当に子どものがこの先自分で選択肢、自分で前に進んでいく手助けになっているかどうか??そこはゼッタイにぶれてはいけない点だと思っています。
例えば今回のあっきーの絵を例に挙げてみます。
Instagramにも書きましたが、この絵はあっきーと叔母とのお絵かき遊びから生まれました。
二人は仲良しで、よく二人で1枚の紙に模様を一緒に描いていました。
あっきーは「上手い」「下手」がかなり気になるとっても神経質なタイプ(笑)。
でもその【正解のない遊び】ならストレスなくどんどん美しく面白い模様が生まれてくるので
『ミーミー(叔母)のテクニック』
と名付けて、普段から自分のお絵かきに使うようになっていきました。
この時、ミーミーは決して「こうやって描くよ」とは言わず、「こんなやり方もあるよー」と見せたり、あっきーの描く新しいものをすごく面白がっていきながら遊んでくれます。
ここが模倣が模倣のままで完結してしまうかしまわないかの別れ道だと思うのです!
ある程度こんなやり方がある、というのを見せたら、あとは『子どもが自分でその方法を使って何かを生み出すのをひたすら応援し、励まし、認める』
こうしてこの絵は誕生しました。
この『ミーミーテクニック』を教えてくれたミーミー本人もこういう絵を描いたことはなく、
あっきーが新たに生み出したこの作品にとても驚いていました。
家族みんなで嬉しいびっくりがこの絵です。
そしてこの自分の中から《自分らしい》《自由な》絵を生み出したあっきーの満足した、自信に満ちた顔と言ったら!! これは教え込まれたものを上手にこなした時の顔とは一味も、二味も違いますし、母親の私も「あー、頑張ったねー、えらいえらい!!」というよりは「うわーー、すごいな、この子」と本気で彼を尊敬していたんですよね。
上から目線ですごいね、ではなく、むしろ下から目線で心からリスペクトしました。
親子関係にもこんな瞬間がもっともっとあったらいいし、こういう瞬間をもっともっと生み出せるような環境を自分達に与えたくてCreative Kids Acadmyをやっています。
今日は自分の経験から感じたことを長々と書いてしまいましたが、幼稚園、保育園でのお仕事や、自分のクラス、そして子育てから感じてきた《子ども自由な発想がどこからくるか》について書き留めておきました。
模倣はオッケー!!でもそれで完了させず、それを使って何か子どもが自分で生み出すのをサポートしよう!!という内容でした。
ぜひ皆さんも私と一緒に、子育てや教育の現場で試行錯誤試してみて、情報シェアしてくださいね!Instagram、Facebookでも交流ができたら嬉しいです!!
新しくClubhouseにも進出します!! Creative Kids Academyのクラブを探してみてください。今週から毎週金曜日16:30-17:30でルームを開いて、アート教育やキャリア教育について皆さんと語り合いたいと思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Sayaka