イギリス教育現場から学ぶ、 《 グローバルな》子どもを育てるには?
こんにちは!
今日はイギリス、ロンドンに暮らすTakeshiからお届けします!
パンデミックを経て、インターネットを通した世界との繋がりがさらに身近になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このグローバル感は、テクノロジーの発展と共にこれからまだまだ加速します。
『子どもにグローバルな体験をしてもらいたい!』
『子どもにグローバルな広い視野を持って欲しい!』
『世界が子どもの活躍の場になって欲しい!』
そんな情熱的なお父さま、お母さまのお声を聞きます。
Yes!
とCKAのファウンダーとして、そして海外で活動させていただいているアーティストの一人として、そんな保護者の方の情熱に僕は大賛同です!!
僕が住んでいるイギリスの教育現場には、日本のみなさんに知っていただきたい《グローバルな》子どもを育てるための大切な【価値観】があります。しかもこの価値観、日本で教育を受けていると絶対に出会えないものなのです。
昨日は『5つの価値観』(British Values)の一つ、民主主義について紹介しました。(もし興味がある方は、こちらのブログをご覧になって下さい。)
今日皆様に紹介したいのは、この『5つの価値観』の3つ目
“違う文化や宗教へ寛容になること”
です。
イギリスでは、「異文化、そして違う宗教を物人たちの価値観や生き方をリスペクトしましょう」と常日頃から声がけがされているのです。
でも、
どうして違う文化や宗教に寛容になることが《グローバル》に繋がるの?
と思われる方もいらっしゃると思います。
かつてイギリスは『大英帝国』とも呼ばれるくらい、世界のほとんどの国を植民地として制覇するパワーを持っていました。植民地にした国は人種も違えば、異なった宗教もありました。そうした植民地から多くの人がイギリスに入り込み、今現在のイギリスを作り上げてきています。
インド系の人は、ヒンズー教の文化を守ったり、中東系アラブ人たちはイスラム教のしきたりに従ったりします。
そうした様々な違いに対して偏見を持ったり差別をするのではなく、寛容に受け入れて共に生きていきましょう、と言う態度をこの価値観は示しているのです。
《グローバル》=自分の文化を理解しながら、他人の文化、宗教、人種や生き方も寛容に尊重していく
そんな異文化が身近にあるイギリスだからこそ、子どもたちは小さな頃から「差別や偏見は絶対に起きてはならない」というグローバルな学びや考え方に触れているのだと思います。
では、
もとから異文化に触れる機会が少ない私たち日本人は、海外に行かないと違う文化を学べないのでしょうか?
そんな疑問を持つかたもいらっしゃるかもしれませんが、
例え同じ国に生まれ育っても、そもそも私たちには一人一人に個性があり、各家庭、独特の文化があります。
つまり、わざわざ海外に行かなくても、もっと身近なところから【異文化】を意識したり、感じたりしながら過ごすことは可能です。いろんな人と話したり、何か一緒に活動に取り組むことで、異文化交流、グローバルラーニングはすでに始まっています。
この時とても大切なのが、
•「違い」を批判しないこと。
-
好奇心と寛容さで持って人に接すること。
-
ポジティブにかかわること。
まずは大人の私たちがこうした態度を示すことで、子どもたちの「自分とは違う」もの、人、文化への反応がガラッと変わります。
みなさんも今日から、子どもたちが自然とグローバルな感覚が持てるようになるにはどうしたらいいか、僕たちと一緒に考えてみてくださいね!
僕たちCreative Kids Academyは、日本の親子がグローバルなものの考え方ができるようになるために、毎月異文化とアートに触れられる親子ワークショップを開催しています。今月のワークショップはイタリア人のアーティストのお二人、Segni Mossiによる親子ワークショップです!
【日程】2021年6月26日(土)16:30ー18:15
【対象年齢】5歳〜
詳細•お申込はこちらからご覧ください。
僕たちと一緒に、どんどん他のご家族や、世界中のアーティストの異文化に触れてみませんか?ぜひ僕たちに会いにきてくださいね!
Takeshi