父の日スペシャル、『父親像』から学ぶ

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今日は父の日ですね。

普段頑張っているお父さん、パパさんに感謝する日です。

CKAからも全てのお父さんに感謝をしたいと思います。

いつもありがとうございます!!

これを読んでくださっている方に質問があります。

あなたのお父さんはどんな人ですか?

お父さんのどんな部分をあなたは引き継いでますか?

お父さんである以前に人としてどんな方ですか?

どうしてこんな質問をしたかというと、皆誰もが自分の父親から引き継いだ『父親像』を持っていると思うからです。そしてそれが子育てや子どもと関わる時に現れてくるからです。

人間は完璧ではないので『父親像』の良い部分もあれば、真似したくない部分もあると思います。ですから、その像を意識して、自分がどんな部分を引き継いでいるか気づくことで、自分の子どもとの関わり方を振り返り、より良い関係作りに繋がると考えます。

個人的な話で失礼しますが、僕の父は仕事に熱心、寡黙な人でした。

でも同時にたくさん遊んで一緒にふざけ合った時間も覚えています。

僕が6歳だった時に、水性ペンで持ってお互いの顔に落書きをしまくって大笑いしました。

その無性に楽しかった感覚は今でも思い出すと昨日のように蘇ってきます。

そんな父も3年前に亡くなるまで、10年間認知症とともに生きていました。

認知症になって記憶がおぼつかなくなったり、色々と不自由になってきても、僕の前では頑張って父親を演じようとしていました。僕が面倒を見てあげようとするのを拒否して自分でできると頑張りすぎたり、自分の作り上げた『父親像』を保とうとしているのが目に焼き付いています。

認知症が悪化した時、父が自分の父親からも受け継いだであろう『父親像』から自由になりました。

父の弱い部分や人に頼らないと生活が成り立たない姿を見て、僕は正直安心しました。

『父親像』が作り上げていた責任感やプライドから逃れて、対等になった感覚がしたからです。

父ー息子という関係を超えて人と人として繋がれたと思いました。

親と子どもの関係っていくら歳を取ってもなかなか変わりませんもんね。でもその関係が逆転したり、対等になったりする時に、新しい付き合い方が生まれて、新しい自分が発見できたりするんです。

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父が寡黙でなかなか気持ちや想いを伝える機会がなかったのも、きっと父の『父親像』が作り上げたものから来ていると思います。僕の父方の祖父も寡黙な人でした。

父から受け継いだ『父親像』から、良い部分と改善したい部分を意識するようにしています。

意識する、気づくという行為はとても大切な行為で、無意識に繰り返してしまっている行動や物事の捉え方などを良い方向に変えていくチャンスになるのです。

例えば改善したい部分として、自分の気持ちに気づいてそれを表現するという課題があります。

”男なんだからそういうことをしない”、と社会的に植え付けられた捉え方もあるし、自分の父がそうしてこなかった部分もありますが、気持ちを表現することは自分の精神面の管理でとても大切です。

受け継ぎたい部分は、父の優しさ、遊び心、物柔らかさ、人当たりの良さなど、あげたらキリがありません。

今日は父の日。皆さんも自分のお父様のことを想って、自分がどう育ってきたのか振り返る機会を作ってみてはいかがでしょうか?

そして自分との付き合い方の向上、人との関係の向上を改めてはかってみてはいかがでしょうか?

今日は特別な日なので少しセラピー的なお話をしましたが、CKAは近い将来、親向け、おとな向けの子育てを考えるセミナーやトレーニングコースを考案中です。

このブログでは父親像についてでしたが母親像も同じくらい大切な役割を果たします。セミナー・トレーニングコースではセラピーの要素も含めたワークを考えておりますので、是非、ウェブサイトの方をチェックしてご参加なさってください。

新しい自分に出会い、新しいより良い子育てのあり方を皆さまに考えていただく機会が作れたらなと思っております。

Takeshi