アートで環境問題?!〜子どもたちが環境問題を『自分ごと』としてとらえるには〜
こんにちは!
アートで日本の親子と世界をつなぎ《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
先日は、子どもたちがアートで地球を救う8月のワークショップについて少しだけご紹介しました。きっと、
アートで地球を救うってどういうこと?!
と思われるでしょう。
8月のグローバルワークショップはイギリスのアーティスト、トム・グッドウィンさんが考案した《キンシップワークショップ》とCreative Kids Academyのアート教育のコラボレーションでお届けします。
トムさんはキンシップというアプローチで、カラダを使って自然環境にやさしい生き方を学ぶことをおとな向けに教えています。今回は私たちとのコラボレーションで、子どもたちにも自然環境について感じ、考えてもらうために、親子のためのワークショップをトム先生と一緒にデザインしています。
ひと足先に、先日クリエイティブラボの子どもたちとアートをとおして自然の気持ちを考えるワークをやってみました。家のまわりに落ちていた自然のもの(はっぱ、石、枝など)を拾ってきて、自分のお気に入りのものの《気持ち》をイメージしてクリエイティブライティングで書いてみます。
今日はそのクラスで子どもが描いた詩をしシェアしたいと思います。
ぼくは、かたまった木みたいな
ヘビ。
ぼくは、じっさいは
ヘビなんだよ。
ある日、ネズミをしとめようとしたとき、
きゅうに雪のあらしがきたんだ。
そのとき、ぼくは、こおった。
今は木みたいだけど、
ほんとは、ちゃいろのヘビなんだ。
でも、ぼくは、こおってもしんではいない。
まだ、生きている。
でも、ある日、木からおちた。
そして、もう木にはもどれなくなった。
そして今日、Aくんという子が
ぼくをひろった。
そしてすごーくかんさつされた。
しょうじきちょっとうれしかった。
でも、じつは、しぜんにいたかったんだ。
でも、あしたかえれる。
早くあしたになってなかまにあいたい。
虫たちにあいたい。
またほかのこおったヘビにあいたい。
でも、Aくんのところにもいたい。
でも、しぜんにもかえりたい。
(Aくん 8歳)
拾ってきた枝で、ここまで子どもの中で世界が拡がり、枝の気持ちになりきました。
枝の気持ちを考える。枝には枝のストーリーがある。クリエイティブライティングをとおして、想像してみることで、この子のエンパシーへの第一歩がはじまっています。
この後、子どもたちはそれぞれ自然から借りてきたものを元の場所に返しにいきました。ほかの生きものに迷惑をかけないように配慮する、トム先生からの大切な教えの実践です。
「自然は大切に。ほかの生きものにもやさしくしようね」といくら子どもに言っても、子どもたちには抽象的すぎて、なかなか自分ごととして理解することができません。
しかしこのようにクリエイティブな手法をワンクッション入れてあげることで、自分と自然とのつながりがとても具体的になります。
8月21日のワークショップ、ぜひ楽しみにしていてくださいね!まもなくお申し込みがはじまります!
Sayaka