子どもの創造力を引き伸ばすアートの見方
アートで日本の親子と世界を繋ぎ
『正解のない時代を生きる子どもたち』の土台を創る
CREATIVE KIDS ACADEMYの松本武士です。
子どもの創造力はアートを見れば育つ?
アートの見方が子どもも分からない??
どうやってアートを見たらいいの???
CKAのブログに今まで何度も出てきている言葉、『アート』がありますが、皆さんは子どもがアートに触れる機会を作ってあげていますか?
お絵描きやダンス、造形教室の習い事は身近にあると思いますが、美術館や博物館、劇場などに足を運ぶ機会はあるのでしょうか?
アートはなかなか敷居が高いと思われがちですが、美術館や劇場は子どもや親子のためのプログラムを組んでいたり、子どものための催し物を開いていたりします。
親子でアートを触れるのは文化的にも教養的にも『良い』と世間では捉えられているけれど、
では実際に何のために役に立つのでしょうか?
そしてアートを見ることがどうやったら子どもの創造性を引き伸ばしてあげられるのでしょうか?
まずアートを見るときに、おとなの方が
わかる/わからない
で見ないでいただきたいのです。
わかる/わからないでアートを見ると、どうしても答え合わせのようになってしまって正解を探そうとしてしまいます。
もちろん具象的な表現のアートもたくさんあって、例えば下の絵を見てください。
これは誰が見ようと、果物の絵に間違いはありませんよね。
これを子どもと一緒に見たときに、この絵は果物の絵だね、と終わらせてしまったら、それまでです。
さらに細かく見ていくと、左下に書かれた画家のサインがありますし、果物についた水滴から、もしかしたら取りたてで洗った後なのかもしれないという想像が生まれてきます。
抽象的な絵は、一瞬では『意味』が分からなかったりするので、さらにどんな絵なのか、興味をそそられますよね。
見る絵が具象的であろうと、抽象的であろうと、答え合わせをするのではなく、
どんな風に見えるのか、とか、
絵が描かれた時の状況や画家の方はどんな思いだったか、
など好奇心で持って見ることが大切です。
そうすると目の前に見えている以上のモノを見ようとする見方が始まり、アート作品から物語が始まったり、色々な感情が生まれてきたりします。
そう、大切なのは、アートを見るときに、見る人の中でその人なりの見方からどんどんと広がっていく世界観なのです。
他の言葉で言い換えれば、アートとおしゃべりをするような感覚です。
これはこんな風にも見えるし、この部分を見ると私はこんな気持ちになる。ここの部分はあまり好きじゃないけど、色はとてもいい!と言った感じで。
さらに大切なのは、親子で見た時に、見たアートについて沢山話してみることです。
どう見えるか、を話す事によって、モノの見方は一つではなくて、正解もなくて、色んな見え方があって良いんだという心持ちで臨んでください。
その解釈が可能なのはアートだけの特別なモノです。
そしてその特別な見方が
創造力を育てると共に、色々なモノの見方があって、それでも良いんだという大切な受容のレッスン
をしてくれるのです。
Takeshi