子どもの未来の『当たり前』をいまから準備する
アートで日本の親子と世界を繋ぎ
『正解のない時代を生きる子どもたち』の土台を創る
CREATIVE KIDS ACADEMYの松本武士です。
子どもの未来の『当たり前』ってなんでしょう?
人類が今まで想像もしなかったスピードで社会は進み、これからもテクノロジーの発達とともに、その速度は加速すると言われています。
今日のブログの『当たり前』は、ここ最近のブログで語られている
エンパシー
という能力です。
ちょっと立ち止まって、いま世界で起きている事を観察してみましょう。
コロナのパンデミックによる国や人々の対応の温度差
貧富の格差のさらなる広がり
ブラックライブスマターなどに見られる人種差別の運動
障がいを持って生きている方が暮らしやすい環境づくり
プラスチックや過剰な食料生産によるゴミ問題
自然環境破壊
あげていったらキリがありません。
一つ一つを見ていくとどれも重みがあって、問題のスケールを想像しただけで、押しつぶされそうになります。
悲観的にもなりそうですし、解決可能なのかという不安もよぎります。
これらは今までの古いしきたりや考え方によって起こされてきた結果で、いままさにその見直し、書き換え、改善が世界各国で行われているんではないでしょうか?
そこに大前提として必要になるのがエンパシーであると考えるのです。
それは人とより良い、建設的な関係性を築いていく上で、コミュニケーションを取っていく上で、必要不可欠な能力なのです。そして今起きている地球上の問題を解決していく上では絶対に欠かせない問題です。
どうしてエンパシーが問題解決にそこまで必要なのでしょうか?
それはエンパシーによって問題が他人事から自分ごとになるからです。
それを経験していなくても、経験したらどんな状況になるのだろうか、どんな気持ちになるのだろうか、どういう結果が可能性として生まれるのだろうか、が頭で考える以上に深い理解を得られるからです。
さらに問題解決には、問題を抱えた人たちとのコミュニケーションが重要となってきます。その上でどんなコミュニケーションを取ったら解決に導いていくのか、その話し方にもエンパシーは生きてきます。
それは問題を解決する側と解決される側は常に格差があって、話し方や印象の与え方によっては解決するどころか、悪化しかねなくなるかもしれないからです。
身近な具体例として、子どもがいたずらをしてしまったとします。
おとながそれを見ていて、頭ごなしに怒って怒鳴ったとしたら、子どもはどう感じるでしょう。
もしかしたら遊びの延長でやってしまったことかもしれないし、おとなの注意を引きつけたかった寂しさのサインかもしれません。
頭ごなしに怒ってしまっては、子どもは大人の圧力を感じ、閉じこもるか反発して、問題解決の可能性を極端に狭めてしまいます。
その場その場によりますが、
その時に子どもがどういう意図でいたずらをしてしまったか考え、
話し方のトーンを考えて、共に問題解決をするスタンスが
エンパシーによってできることだと思います。
ここで挙げたのは一例に過ぎませんが、現状の問題解決に欠けているのはエンパシーであり、これが未来のリーダーに求められる重要な能力であることには間違いがありません。そして多様化していく社会はさらにエンパシーが『当たり前』となっていくでしょう。
Takeshi