日常のなかにあるアート③
こんにちは!
アートで日本の親子と世界をつなぎ
《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
私たちCreative Kids Academyはアート教育のオンラインプログラムを提供しているわけですが、『アート教育』という言葉自体、日本ではまだまだ普及していないですし、その定義もさまざまで、専門家ほどアートという言葉も、教育という言葉も使いたがらなかったりします。
アートという言葉自体、いろいろと定義があり、議論をしだすとかなり長くなります(笑)けれど、極論を言えば、言葉というのはそれぞれの人の中で定義づけ、言葉のレベルで終えずに実践することでその言葉が意味を持ちはじめると思います。
今日はCreative Kids Academyのアート教育をしっかりと定義づけておきたいと思います。
まず、私たちにとって、アート教育の『アート』とは子どもたちの表現媒体すべてを指します。学校では音楽、図工、などとジャンルわけされていますが、子どもたちを観ていればわかるとおり、子どもは歌いながら、お話ししながら、もしかしたらダンスだってしながら絵を描いたり、さらにその絵から物語がはじまって人形で遊びはじめたり、と表現の仕方に「ジャンル」はありません。
ですから、私たちのクラスでも、子どもたちがやりたい、と言ったことはなんでもやりますし、子どもたちの表現が偏ってきたな、と感じたら、私やTakeshi先生がちょっと違う角度からの刺激を与えることもあります。
私もTakeshi先生も専門はダンスですが、子どもたちといっしょに、絵も描くし、朗読もするし、工作もするし、なんでもします。私たちにとって、
アートとは子どもたちの『言語』です。
次に明確に定義したいのは、アート教育が、アートの技術を教えるための教育ではない、ということです。ここは人によって定義が大きくわかれるところです。
日本の芸術教育は、明治、大正以来ずっと技術主義です。明治時代に海外から芸術教育が入ってきたときに、音楽教育だったら正しく、楽譜のとおりに歌えることが指導され、絵も習字のような模写がその指導の中心でした。
「なぜ」芸術教育が子どもたちに必要なのかが理解されないまま、海外から入ってきた芸術教育のカタチだけを真似てしまった。これがいまだに日本の教育のなかに強く強く根付いてしまっていて、指導する側も「うまくできるようになるようにきちんと教える」というところから表現の時間がはじまるので、子どもの表現の本来のたのしさとはほど遠い
「おしゃべりはだめ!」
「動かないでじっとしていなさい!」
「あ!また間違えた!!」
などの言葉が飛び交い、子どもたちがどんどん萎縮してしまうシーンはみなさん自身も子どもの頃に経験しているのではないでしょうか?
本来の子どもの表現の世界に「発表会がいついつだから、今日中にこれができるようにならないと!」などという感覚はありません。のびのびとした時間の中で、みんなで集まって、ああでもない、こうでもない、じゃあこれはどうかな?とたくさんおしゃべりしてワイワイ創るのが楽しいのであって、そこに本当の意味での協調性があります。
大人がこれ、と子どもに相談もなく決めたことを間違えずに上手にできることを『協調性』と呼ぶことはできないし、子どもの表現とは程遠い世界です。
私たちのクラスでは、子どもたちのその時の興味関心が中心にあります。何も出なければ、じゃあこれは?と私たちから提案することはあっても、そこから先、何をしたいかは子どもたちが決めます。これは子どもを野放しにするのとはまったくちがいます。
子どもたちが感じていること、考えていること、表現しようとしているのかしっかりと大人が見抜いて、子どもたちだけでは叶わない方向に持っていき、何倍にも膨らませるのが私たち大人の仕事です。
自分たちのアイディアがこんなすごいものになった!という成功体験を繰り返す子どもたちには、自然と自己肯定感や自信が身につき、わざわざ多くの親が望む『プレゼン力』や『ディスカッション力』のためのワークをやらなくても、「伝えたくてしかたがない!」という状態になるのです。
いかにアートを日常化するか。
アートが日常にある状態を創ることで、子どもたちが子どもたちの『言語』で自分たちを表現することができる。だからアートなんです。私たち大人が受けてきた模倣のアートを基準に子どもたちと関わるのではなく、
子どもたちの側に立って、子どもたちの未来をいっしょに描くような大人たちが増えること。
そのためにアートをつかう。これが私たちがいちばん望んでいることです。
アートが目的であってはならない。
これが私たちの定義づけるアート教育です。
私たちといっしょにそんなクリエイティブな場を子どものために創りたい方、ぜひペアレンツラボの体験セミナーにいらしてください。私たちが子どもの頃には受けられなかったアート教育を学び、アート思考を身につけて、お子さんの成長をコントロールするのではなく、クリエイティブにサポートできる親になりましょう。
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Sayaka