日常のなかにあるアート①
こんにちは!
アートで日本の親子と世界をつなぎ
《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
『アート』という言葉を聞くだけで、
「んー、私、絵描くの得意じゃないから」
「アートって才能がある特別な人たちがやるものでしょ」
なんて思いませんか?アート教育が一般的に教育現場で取り入れられていない日本では、アートと聞くだけでこんなふうに感じる人が大半です。
今日から数日間、『日常のなかにあるアート』をテーマに、子どものためのアートは、何も特別な行為ではなく、もっと生活の中にあるのでは?という視点から書いていきたいと思います。
私たちCreative Kids Acadmyが普段クラスで親子でたのしんでいることは、生活の一部として存在するアートです。何か特別な発表会として舞台にのせるために練習するアート、展覧会を開くためのアート、とはまったく目的がちがいます。
カンタンに言うと、「観せる」ため、つまり、他人のためにやる芸術活動と、自分のためにたのしむための芸術活動は同じではないということです。
例えば、どの幼稚園も保育園も、必ず発表会があります。そして、私は発表会も子どもたちにとって素晴らしい表現の場になり得ると思っていますし、何より、親として、我が子が大きな口を開けて歌ったり、夢中になってダンスをしている姿を観るのは本当に嬉しいものですよね!
だけれども、発表会が迫ってくると、発表会自体がその目的になってしまっていて、いつのまにか
・みんなできちんとそろえる
・間違えないように
が活動の中心に来てしまうことがよくあります。
先日も息子の音楽発表会に行ってきましたが、親としては何をしても息子が頑張っていればそれだけで嬉しい(笑)緊張でガチガチになりながら頑張る息子を心から誇らしく思いました。
しかし、専門家として見ると、どの子の表情も暗く、間違えないようにという緊張がいちばんに伝わってくる発表会でした。その結果、音に勢いがない。
発表会のあとの息子に会った時の第一声は、
「あー、緊張して汗びしょびしょ!しかも、一回まちがえちゃったんだよ…」
でした。「まちがえないかどうかなんて本番になったらどうでもいいことよ!やりきったならそれでいい!」ととっさに私は言ってしまったのですが、『まちがえないように、きちんと』の文化のなかで毎日練習してきた息子はちょっとびっくりした顔をした後、ふっと笑って友だちの方に走っていきました。
先日のペアレンツラボの個別相談でも、
「私の子は保育園の運動会のダンスや発表会でいつもかたまって止まってしまうんです」
と悩んでいらっしゃる方がいました。でも、私はその子は全然まちがっているとは思いません。
「この集団のなかでは踊りたくないんです!」
と全身で表現できるその子の方が、まだ幼いのに作り笑顔で演技している子どもたちより健康だと感じてしまうことさえあります。
頑張ることは素晴らしい。けれど、私たち大人は、その表現が『誰のためなのか』をよくよく考えるべきだと思っています。子どもはいつだって大人を喜ばせたくて頑張ってしまいますから!
今日はみなさんにとっても、私にとっても身近な話題を取りあげました。子どもが大人の言う通りにダンスしたり、演技したりしている姿を観て、「とっても上手にできました!」と言う文化を子どものためのアートや芸術活動と呼ぶのは危険だとさえ思います。
どうしたら、子どものためのアート、表現活動がもっと子どもにとって身近なものになるのか、また書いていきたいと思います。
お子さんを見ていて、「この子に合ったアート(表現活動)に触れているのかな?」とギモンに思っている方、ぜひ私たちに会いにきてください!
私たちのオンラインクラスは、おうちから親子で参加するアートクラスです。一見変わったアプローチですが、おうちで、しかも親子で参加できるというのは、子どもにとっては大きな安心につながります。そういう安心・安全な環境で子どもたちがどんな表現をするか、ぜひお父さま、お母さまに目撃していただきたいと思います!
あと2回、体験クラスがあります。どうぞ感性がまだまだ柔らかいときに、質のいい、子ども自身のためのアートや表現活動に触れさせてあげてください!!
〜クリエイティブラボ 体験クラス〜
【日程】
9月24日(金)
10月1日(金)
15:30〜17:00
(ワークショップは75分、その後説明会)
【対象年齢】 4歳〜9歳 (対象年齢から外れていてもぜひ受けてみたい!という方はご相談ください)
【持ち物】おうちにある紙ならなんでも!(コピー用紙、チラシ、新聞紙など )、模造紙
【参加費】 通常1家族¥5、500→1家族¥3、000
【参加方法】 Zoom
詳細・お申込みはこちらです。
お待ちしています。
Sayaka