おうち環境をかんがえる

イ○アの家具の組み立てをきっかけに、どうしてもかなづちを使って作品を創りたくなったアッキー。ちょっとめんどくさくても、「やりたい!」と言った時が好奇心の花を咲かせるチャンスです! 予定がある時は、いっしょにやれる時間を決めて、30分なら30分だけでも思いきり一緒にやる。だめ!と言ったり、片手間にやると、子どもの柔らかな好奇心はすぐにへたってしまうから。

イ○アの家具の組み立てをきっかけに、どうしてもかなづちを使って作品を創りたくなったアッキー。ちょっとめんどくさくても、「やりたい!」と言った時が好奇心の花を咲かせるチャンスです! 予定がある時は、いっしょにやれる時間を決めて、30分なら30分だけでも思いきり一緒にやる。だめ!と言ったり、片手間にやると、子どもの柔らかな好奇心はすぐにへたってしまうから。

こんにちは!

アートで日本の親子と世界をつなぎ
《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやか
です。

前回のブログでは、コロナ禍の今、子どもたちがマスクをはずして、思いきり自分を表現できる唯一の場はおうちしかない、というお話をしました。

今日は、その唯一の表現の場であるおうちをどんなふうに子どもにとってインスピレーションの湧く場所に変身するさせるかについて書きます。

これまでのおうちは、帰ってきてゴロゴロする場所、ゲームやテレビでくつろぐ場所、などでもよかったのですが、子どもたちの表現の場を確保するには、おうちの捉え方自体を変えなくてはなりません。

しかし、何もそんな特別なことをする必要はないのです!今日はいますぐはじめられる、おうちの中のクリエイティブな環境の整え方を3つお伝えしますね。

まずは、

1、クリエイティブになれる空間をつくろう!
2、クリエイティブになれる時間を確保しよう!
3、素材に注目してみよう!

からはじめてみます。

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1、クリエイティブになれる空間をつくろう!

大人でも、仕事をしたり、料理をしたりするときに、その場がぐちゃぐちゃしていたら、『没頭』できませんよね。なんとなくいろいろなものを手に取ってみたり、他のことをはじめてしまったり…

小さな子どもならばなおさらです。没頭できる場所、集中できる場所がはたして家の中のどこなのかをもう一度家族で考えてみましょう。もしかしたらこれまで子どもが遊んでいた場所ではないかもしれない、という新しい視点で見回してみることも大切です。

とは言え、家が狭い、部屋数が少ない、などあまり自由が効かない場合もあるでしょう。そんな時は、おもちゃや、子どもが思わず手に取ってみたくなるようなものを視界に入れない、という工夫ができます。

例えば我が家は、クリエイティブなことをするのも、あっきーがおもちゃで遊ぶのも、テレビをみてくつろぐのも、すべてリビングです。ですから、何かはじめるときには必ず空間をリセットする、というのを家族のゼッタイのルールにしています。

また、ベッドルームでクリエイティブになるのはなかなかハードルが高いです。大人でもどうしてもゴローンとしたくなっちゃいますよね!

ヨガや瞑想をするときも、家の中にSacred Space(神聖な場所)をつくっておくことを勧められます。ある一定の時間だけでもいいので、子どもが自分に没頭できる場所を家の中につくること、早速できそうですよね!

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2、クリエイティブになれる時間を確保しよう!

私が親子のアートクラス、クリエイティブラボを始めた大きな理由の一つがこれです。あっきーとのクリエイティブな時間を1週間に1度確保するため!そして他のお母さまにも、お子さんとのクリエイティブな時間を確保することで、何が変わるかを体験していただきたいからです。

何かを一緒に創ったり、クリエイティブなことを考える時間は「できるときにやればいい」というスタンスでいると、クリエイティブな生活は習慣化されません。それどころかますます「時間があるときにやる」余暇、のようなイメージになってしまいます。

実際何かを創ることはもちろん楽しいのですが、クリエイティブな時間を持とうとすることは楽しいから、という理由だけにとどまりません。学校では勉強、習い事では技術を習う、そのほかに、子どもたちが自分で自分のアイディアをカタチにする時間がいったい生活のどこにあるのでしょう?

何か『人に習ったことを上手にやる』こと以外に、子どもたち自身が興味を持てること、子どもたち自身のアイディアを夢中になってカタチすること、これがなくてはAI時代も、人生100年時代も幸せに生きていくことはできません。

緊急事態宣言が解除されても、ワクチン接種ができない小さな子どもたちにとって、その生活はあまり変化することがありません。マスクをはずして大きな声で歌うことも、お友だちとくっついて踊ることも、同じクレヨンを使いながら頭をくっつけて一緒に絵を描くことも許されません。

いかに子どもにとってあたりまえ、かつ必要不可欠な「表現する」という行為、アートという行為をおうちの中で確保してあげられるか、真剣に考えましょう。これは集団生活を送るための学校にも習い事にもしばらくは任せられません。今こそ、おうちでクリエイティブな時間を持つことをおうちの「新しいあたりまえ」にしましょう。

クリエイティブでない人が幸せに生きていける時代はパンデミックをきっかけにすでに終わりました。その証拠に、「前例がない…」「想定外…」まさにそれが今の私たちの日常ですよね。

 

3、素材に注目してみよう!

子どもが思わず触りたくなってしまうものを家の中に置いておく、これが子どものクリエイティブなプロセスの始まりになることがよくあります。お子さんを観察していればわかりますが、一見つまらなそうな何かの部品や紐一本でも子どもたちは延々あそぶことができますね。

そういう時こそ、子どもたちが持って生まれた創造力がふくらむ時!だからおうちの中をおもちゃで溢れさせないのも、子どもが積極的に遊びにむかうために必要なことなのです。当然ながら、おもちゃは子どもが喜ぶようにできています。しかし、その一見夢中になって遊んでいる姿が子どもの中で積極的なものか、受動的なものかをよく見極めてみましょう。

また、まだ言葉の数が少なかったり、経験値が低い子どもにとって、素材の手触り、描く時の感触、創るときの重さ、などそのすべてがインスピレーションになり得ます。ですから、なんでもかんでも安いから100円で、という考え方はもったいないな、と思います。100円で出せる色とそうでないものもありますね。もちろん100円でも素晴らしいものもたくさんあります。

子どもに何か手渡すときに、大人が何を意図して渡すか。ここがポイントです。「安いから」という理由で選択しない。逆に「高いからいいに決まっている」という判断もしたくありません。

いかがでしたか?今日は、クリエイティブでいることがおうちの中のあたりまえになるヒントをお届けしました。むずかしいことは一つもなかったと思います!おうちの中を『新しい視点』で見回して、子どもたちが自由に表現できる空間と時間を演出してみましょう!

Sayaka

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