親子で劇を楽しむ文化
アートで日本の親子と世界を繋ぎ
『正解のない時代を生きる子どもたち』の土台を創る
CREATIVE KIDS ACADEMYの松本武士です
イタリア滞在が2週間を過ぎました。
滞在中に稽古をしている劇場で、オブジェクトシアターという、小道具を使ったり、見立てたりして表現するジャンルの児童劇フェスティバルが開催しています。
日曜日から始まったこのフェスティバルでは、色々な作品が紹介され、地元の子どもたちで劇場は賑わっています。
日中稽古をしていると、静かな劇場も、芝居の始まる時間になると子どもたちの声に溢れかえります。
日曜の夕方も子どもと大人でいっぱいの劇場を見て、
親子で劇を楽しむ文化がしっかり根付いているんだなー
と感銘を受けました。
そこで見た作品を紹介しますね。
作品のタイトルは
LA MIGRAZIONE DEGLI ANIMALI
動物たちの大移動
今稽古をしているカンパニーの演出家、ダヴィデさんとそのパートナー、マヌさんによる作品です。
元になったお話は、ペルー人のアーティスト、イッサワタナベさん。日系南米人なのですね。
彼女の絵はこれ!とっても可愛くないですか?
もし良かったら、インスタも見てみてください。
このお話をダヴィデさんとマヌさんは木彫りの動物たちと死神を繊細に動かしたり、
また大きな紙で山を作り上げたり、砂で砂漠を作り上げたり、
見ていると想像力が爆発する物語。
死神が常について歩いているのは、動物たちが生死をかけて大移動する深刻さや自然の厳しさを物語っていました。
30分の作品でしたが、子どもも大人も真剣に動物たちを見守り、息を呑んで見入っていました。
この時間、何かに似ているなーって思ったのが、そう、
クリエイティブラボや、グローバルワークショップで子どもも大人も一緒になって何かを作り上げている時間!
観劇の時間も、子ども、大人の境界線は消えて、みんなが対等に楽しむ時間なんです。
物語の中に入り込んだり、想像したり、心を大きく動かすと、その経験が大切なものとして記憶に残りますね。
ぜひ、ご家庭でも劇を見に行ったり、音楽を聴きに行ったり、家庭の文化を豊かにすること、やってみてくださいね。
再来週はグローバルワークショップを開催します。