『感覚する』ことで見えてくる子どもの世界 【におい編】
こんにちは!
アートで日本の親子と世界をつなぎ
《正解のない時代》を生きる子どもたちの土台を創る
Creative Kids Academyのサンダークリフさやかです。
みなさんは子育てをしていて、
「あー、もうこの子なに考えてるか全然わかんない?!」
とお子さんの考えていることや、行動の意味がわからずついイライラしたり、混乱してしまったりすること、ありませんか?
特にまだお子さんの言葉の数(語彙)が少ないうちは、いまいち話がお互いに通じず、戸惑ってしまうこともありますよね。
何かを理解しようとするとき、私たちおとなはアタマをつかって論理的に考えます。
けれども、相手が幼い子どもの場合、ロジカルに考えたところで、とうてい理解できるわけがなかったりします。それなのに、私たち親はついつい「理にかなっているかどうか」で子どもを見てしまい、イライラしてしまうことがしょっちゅうあるように思うのです。
そんな時オススメしたいのが、もっと自分の【感覚】をつかってお子さんと関わってみること。
先日こんなことが起きました。
あっきーと私と私の妹で、近所を散歩していたら、なんだかあまーい香りがただよってきました。私たちは3人とも、
「あー、いい匂い!誰かお菓子作ってるんだね」
と言いました。
するとあっきーが、
「いや、これは木かもしれないよ!だって学校の森で遊んでるとこの匂いがするもん!」
と言いだしたのです。しかし、私も妹も
「えー、こんな甘い匂い木からするかなー」
なんて言いながらその場をとおり過ぎて行きました。
ところが数日後、ダンナさんと二人で散歩していると、まったくちがう場所でまた同じあまーい香りがするではありませんか!!私はハッとして上を見上げると、数日前にあっきーと妹と歩いた時と同じ木があったのです!
長い散歩中、何度もその香りに遭遇し、その度に見上げると同じ木。
「あー、あっきーが正しかった!」
となんだか嬉しい気持ちでいっぱいになりました。そして、あっきーが小さなカラダで、こんな香りをいっぱい吸い込みながら、お友だちと森の中を走っているのを想像し、彼の息づかいや、見えている景色、聴こえてくるお友だちの声なんかを想像してみました。
「あー、そういえば私も子どもの頃はそんなふうによく観て、聴いて、嗅いで、味わって、触ってみることで世界ができていたなぁ」
と一瞬にして子どもの頃の感覚に戻ったようでした。
この経験をとおして、子どもたちがいかにアタマや言葉をつかわずに『感覚する』ことで毎日を生きているかを思い出すことができました。
私たち親が『おとなの言葉』を必死になって子どもに教えるのも将来のためには大切ですが、私たちおとなもたまには『こどもの言葉』を使ってみるべきなのではと思います。
『こどもの言葉』=『感覚すること』
そんなふうに毎日を過ごしたら、子どもとの関係がまたグッと深まるように思うのです。
ちなみに!この綿菓子のような香りの正体はカツラの木だそうです。
みなさんも今しか嗅げない、秋の香りをお子さんといっしょに胸いっぱいに吸い込んでみてください。
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Sayaka